速玉大社には創祀以来、毎年繰り返されている神事があります。古くは、9月15日、16日に行われていましたが、現在では、毎年10月15日と16日に行なわれています。
15日の神馬渡御式は、主祭神である熊野速玉大神が神馬で阿須賀神社へ渡御し、熊野川川原にある乙基の渡のお旅所を巡行します。
16日の御船祭りは、夫須美大神の祭礼で御霊を乗せた御輿が市内を巡行した後、熊野川の川原で神幸船に御霊を遷し、御船島を巡り、お旅所と巡行します。その時9隻の早舟による御船島までの競漕が行なわれます。
この祭礼は、神倉山に降りた熊野権現が阿須賀、鵜殿を経て現在の速玉大社の社地に鎮座したという伝承によるもので、熊野川への信仰が熊野信仰の基盤にあることを示している点でも重要な祭礼といわれております。
神事ですので穏やかなお祭りですが、クライマックスの各町内会の若者による御船島までの1.6キロの早船競漕は、両岸で見守る見物人も力の入るところです。御船島を3周する辺りでは、周り方により混戦になります。
御船島では、夫須美大神をお迎えするために、神主さんとお稚児さんが待っています。大役を終え、川原に戻ったお稚児さんを撮影させてもらったら、たくさんの「たまゆら」が写っていました。神様に最も近いお稚児さんはやはりピュアなんだなと感じました。 |